あなたが会社の販促担当者となり、会社でノベルティグッズをつくることになりました。
予算も決まりました。
数量も決まりました。
さて、あなたは何をつくろうかと思案します。
世の中には様ざまなノベルティがあります。
最近ではラクスルがテレビCMで、オリジナルノベルティがつくれますと謳っています。
企業ロゴの入ったボールペンももらったことがあるでしょう。
せっかくなので完全オリジナルの商品を作ってみたいとか。
逆に、あまり自社商品ということを強調せず、粗品として配るだけでいいのか。
既製品のノベルティ
企業向けにノベルティをつくっている専門の会社があります。
企業がノベルティとして使ってもらうために主に中国で安く大量につくっています。
ノベルティカタログをつくって、顧客に配布して、選んでもらうようなカタログです。
それからはいわゆる既製品のノベルティです。
- 既製品のメリット ⇒ 市場価格より安い 短納期 小ロットで出荷
上記にも記載しましたが、大量につくっているためにコストをおさえて安くつくっています。
そのため同じような商品でも、小売店で売っている商品よりも安く見える商品が多いです。
そして在庫をかかえているので、在庫があればすぐに出荷してもらえます。
たいていはケース単位であれば、出荷できますので、少ない数量でも注文しやすいです。
4万以上だと送料無料とかケース単位だと送料無料とかのサービスも一般的です。
店が小さいので少ししかいらない場合は、既製品でいいのがあればとても便利です。
- 既製品のデメリット ⇒ 品質が良くない商品もある
逆にデメリットとしては、ノベルティ用として作っている商品が多く、品質は落ちます。
もちろん商品によりますが、何度か使ったらすぐに壊れたとかよくあります。
もらった人は、どうせタダでもらったものだからと思う方もいらっしゃいますが、
不良品をもらったとクレームになるケースも少なくありません。
せっかくのキャンペーンで喜んでもらおうと思って用意したノベルティがクレームになっては
元も子もないですね。
品質を確かめるためにも、注文の前にサンプルを取寄せることができる業者もありますので、
相談してみましょう(サンプル代がかかることもありますので、要確認)。
名入れノベルティ
名入れとは、商品にプリントすること(したもの)をいいます。
上記の既製品のノベルティに、企業名やブランドロゴなどをプリントするだけで
オリジナル商品ができます。
先述のラクスルのサービスは、この方法です。
マグカップやコットンバッグは、定番でしょう。
特にコットンバッグは、印刷できる範囲も広いので、よく使われます。
費用は、既製品の商品代 + 名入れ代(1個につき) + 版代がかかります。
- 名入れノベルティのメリット ⇒ 比較的短納期 お手軽なオリジナルグッズ
既成品の在庫があれば、商品に名入れをしてできあがり。
数量や印刷方法にもよりますが、だいたい20日あればできあがります。
何よりお手軽です。
できない商品もありますが、フルカラー印刷やレーザーで刻印にように表現する方法もあります。
印刷方法と商品によって異なりますので、注意しましょう。
- 名入れノベルティのメリット ⇒ 高価な版代 印刷範囲の指定 デザイン力
印刷方法にもよりますが、版代が高いです。
数量が少ないと版代が高くて、割に合わないと感じるでしょう。
例えば仮に、既製品200円のバッグに名入れ代80円とします。
で、版代が10,000円としますと。
100個だけつくると、1個につき380円ですが、
1,000個つくると、290円で同じものができます。
また、印刷範囲が指定されている商品が多いです。
縦横10㎝×10㎝など、基本的にその範囲内でしか名入れができません。
伝えたいことが多すぎて、「企業名と住所と電話番号とメールアドレスをボールペンにプリントしたい」と思っても無理です。
また、印刷したい文言やロゴは、たいていイラストレーターで入稿するのが一般的です。
イラストレーターが使えないとデザイン費が別途かかる場合があります。
OEMノベルティ
OEMはオーイーエムと読みます(そのままです)。
Original‐equipment manufacturing の略です。
簡単にいうと、受注生産です。
完全オリジナルノベルティ作成です。
一から業者と相談しながらつくることができます。
- OEMのメリット ⇒ ほかにはない商品 デザインも比較的自由 オリジナル性
デザインはかなり自由に表現できます。
商品のサイズも比較的自由です。
既成品のバッグの横だけ5㎝大きくしたいということもできます。
生地を変えたいとか、バッグ全面に印刷したいとかもできます。
なにより、ほかにはないこだわりの商品が作れます。
- OEMのデメリット ⇒ 数量が少ないとつくれない 納期がかかる
数量が少ないとできません。
中国でバッグをつくると、5,000個くらい注文しないと既製品と比べてかなり高いです。
それから納期もかかります。
3カ月から4カ月は余裕をもって商品を決めるほうがいいでしょう。
それで発注してもどんなものができるのか、不安だと思います。
たいていの業者は、校正といって、試作品をつくって現物を確認することができます。
プラスチックの成型商品の形状は、工場がもっている形を使うと考えた方がいいです。
オリジナルの形状にすると金型を作成することになり、100万以上かかることも少なくありません。
プラスチックの色を変更することは、たいていできます。
いずれにしても、OEMでノベルティを作成する場合は、手慣れている業者に依頼しましょう。
過去の実績とか取引している先をしっかり確認して依頼しましょう。
国内で国産でOEMノベルティをつくる業者もあります。
よくあるノベルティですが、タオルはサイズも比較的自由で糸の色から染めることもできます。
いろいろアイデアを練って考えてみるのもおもしろいと思います。
まとめとして
ノベルティはいろんな方法で、いろんな商品をつくることができます。
まず、このノベルティを配って何をしたいのか明確にする必要があります。
目的を達成するためには、オリジナル性があった方がいいのか、既製品でいいのか。
もらった消費者が喜んでもらえるかももらえるかも考えようにしましょう。
知らない会社のロゴがデカデカとプリントされたバッグは、持ちにくいし、
創業10周年の書かれた時計となんだなと思いませんか。
作り手の自己満足にならず、企業イメージも考えたうえて、もらって喜んでもらえるノベルティを
考えましょう。
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